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身の毛もよだつ、嘘偽りのない世界をお楽しみください。
我が家ではたくさん犬を飼っています。散歩は夜遅くに行きます。その夜は、いつもと違う散歩コースを歩いていました。信号待ちをして立ち止まったときです。横断歩道の先は神社で真っ暗。横断歩道の白いラインだけが真っ黒なアスファルトの上に浮かんでいます。その横断歩道を向こうからほふく前進で進んで来る黒い影が! 信号が青になる頃には跡形も消えてなくなりました。結局横断歩道は怖くて渡ることができませんでした。
その日はちょっと遠出してみようと思って散歩に出ました。その日は4匹をつれてでしたので、2人で散歩です。とある合同庁舎の手前まで来たときです。その建物の前に何かいる! 見ると身長3mほどの人間の影。うつむいて前かがみになって立っています。あわてて手前の道を曲がったのですが、『なんで今のとこ曲がった?なんか見えた?見えたもの言ってみて』と言われ、今見たものを言いました。もう1人も同じものを見ていたとは…。
ちょっと肌寒い日で、工場のシャッターを閉めたままエアガンを使って車の塗装をしているとき、シャッター脇の入り口から、グレーのスーツを着た女性が入ってきたのが目の端に入った。社長の奥さんだと思った。工場内にある事務所に来たのだろうと。しかし、いつまでたっても事務所に明かりがつかない。振り向くと誰もいない。後輩に『今誰かこなかったか?』と聞くと、必要以上にビビったのでそれ以上何も言わなかった。昼休みなんかは、事務所のソファーに座っていると、工場に面した窓の外を誰かが歩いたりする。絶対この工場は何かある。
夜の階段が怖い。階段の中間あたりで右に折れた感じになってあがる階段。折れるときに階段の下が目に入る。…女の人が立ってるの! こっちを見上げてる! 階段を下がってくるときは上から見下ろしてる! 怖い!
父が仕事から帰ってきた。廊下を歩く足音が2人分聞こえた。母と妹と3人で慌てて散らかっている茶の間を片付ける。入ってきたのは父だけ。ピアノを弾いていると廊下を歩く足音。うるさいのかと思って手を止める。誰も入ってこない。不思議に思って茶の間に戻ると、家族が『さっきドアの前まできたのにどうして入ってこなかったの?』と聞く。それ私じゃない。数年後家を出た私は、実家の妹と電話で話していた。『あ…ちょっ!何!何!怖い!』突然妹が叫びだす。誰もいないはずの家で、誰かが廊下を歩いて茶の間のドアの前まできたらしい。『仏壇に水あがってないんじゃないの?』何気なく発した言葉があたっていた。『本当に水あがってなかったよ〜!なんで分かるの!? やだ!怖い!』…実家の足音は今でも健在なのだろうか…。
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